内容
京都の北に位置する洛北地域には有名無名の観光名所が点在する。まさしく古い伝承の宝庫といってよいだろう。すなわち貴船川上流の貴船神社、鞍馬寺は、歴史的にも名の知られた古跡であるが、一方で市原の小町寺、木野の頼光橋、妙満寺・安珍清姫の鐘などは一般の観光客のあまり訪れない「隠れた伝承遺跡」である。
この授業では叡山電鉄の沿線に点在する伝承史跡の調査を行いながら、歴史背景を理解したうえで、それらの「名所旧跡」を今日の観光資源として生かすには、どのような工夫と問題点の克服が必要であるかを、関連寺社の取材や電鉄関係者への聞き取りを通じて考える。
実務経験/実践的教育