内容
チェンマイ市を中心とするタイ北部には、かつて「ラーンナー」と呼ばれた王国が存在した。
15世紀に繁栄期をむかえたラーンナー王国は、メコン川流域の諸民族と交流しながら、中部タイのバンコク王朝と異なる独自の文化をはぐくんできた。
ラーンナーを知ることは、アジアの多様な文化特色を明らかにすることでもあり、さらにまた今日の国境線からは想像できない人々のくらしを学ぶ手がかりを私たちにおしえている。
履修により得られる理解とスキル
(1)北タイの伝統文化(ラーンナー文化)を学ぶことにより、アジアの文化的な共通性を理解する。
(2)伝統楽器、舞踊などを実地に体験し、ラーンナー文化を支えてきたタイの歴史、宗教、社会のありようを知る。
(3)地域のチェンマイ大学を拠点とするWSやフィールドワークを通して現代タイの社会と文化に対する理解を深める。
(4)現地調査の方法を身につけ、現場で得た情報(写真、映像)を受講者どうしで共有し、レポートや報告展などのかたちにまとめる能力。