SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

モノづくりの真骨頂

モノづくりの真骨頂

今回私がお邪魔したのは、産学公連携PBLプログラムにて行われた、株式会社ニッシン様との連携授業。ニッシン社のニーズである歯科研修生実習用のヘッドのデザイン提案について、ワークショップを通じて提案・表現し、この活動を通じて、実際社会でどのような問題が起きているかを知り、学びを社会に活かす社会実践の経験につなげます。

学生さんたちは初日の工場・会社見学を経て、たくさんのアイデアスケッチを行い、それを後日クラスター分析。分けられたグループごとに担当に分かれ、ヘッドデザインを考えていきます。

モノづくりの真骨頂

授業では、受講していた5人の学生さんたちが、ただひたすらにたくさんのヘッドデザインのスケッチを描いていました。すでにアイデア出しの段階を終えて描かれているそのスケッチたちは、第三者の私が見ても違いがわからないほど。担当教員の1人である野村先生は「個性は出すもののではなく、描いているうちに出てくるもの。繊細なところを突き詰める作業が最終工程になるにつれて多くなってくる」と語ります。

ほんの数ミリ、幅や角度が違うだけで印象が変わってきます。角度によっては男性的に見えたり、はたまた女性的に見えたり。デザインだけでなく、機能性も加味しなければなりません。

描けたら、少し視点を離して見てみる、逆さにして見てみる、そういったところから改めてどういった印象を受けるか。似たスケッチを描き続けるということは、簡単そうに見えて、とても神経の使う難しい作業です。広げるだけではなく、絞り込むフェーズが必要だと、野村先生。

モノづくりの真骨頂

集中する学生さんたちを見て、モノづくりは非常に細かいデザインの気遣いからできているのだと、感心しました。

積み上がったたくさんのスケッチの中から「これだ!」というものが商品化され、私たちの手に届いているのだと考えると、これも1つの職人技のようだと感じます。

授業を見にきていたニッシンの方も、「なかなか、こういうところを見れる機会はないので、とても勉強になりますね」と、嬉しそうに語っておられました。

最終合評の様子
最終合評の様子
最終合評の様子
最終合評の様子
最終合評の様子

【文責 澤村】

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