KYOTO SEIKA UNIVERSITY

SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

学生目線のアイデアで広がる共創空間

山口 萌香(YAMAGUCHI Moeka)

デザイン学部 プロダクトデザイン学科 ライフクリエーションコース 4年生

山口さん

2021年度に開講した産学公連携PBLプログラムでは、東急不動産株式会社が全国に展開する学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ、CV)」において、豊かな交流体験や居住空間の創出を目指して様々な提案を行った。

今回は、本プログラムに参加した学生に、受講のきっかけやその魅力を語ってもらった。

−−−−本プログラムを受講したきっかけは何ですか?

3年生になって、就職を意識したとき、いわゆるガクチカエピソードが必要だと考えて、大学の授業以外にもいろんなワークショップに参加したり、自分の学びを広げる取組をしていたんです。社会実践力育成プログラムの「ThinQ Life! Project」を見たときは、これって面白そうだと思いましたね(笑)。

私も一人暮らししているので、学生の目線を生かして、「こんな所に住んでみたい…」という自分の思いをプログラムに反映できるんじゃないかと考えたんです。

−−−−どのような提案をされたのですか?

最初、アイデアを50案くらい出して!と言われて、とにかく自分がやってみたいことを思いつくままにピックアップして書き出したんですが、グループに分かれて、みんなで意見を出し合ってブラッシュアップを重ねていくうちに、キャンパスヴィレッジはいろんな大学の近くにある学生レジデンスなのに、入居者同士の交流が少ないという課題が見えてきたんです。

だったら、キャンパスヴィレッジ内で通用する独自通貨(CVコイン)を作って、例えば「人気のゲーム機を持っているから、何コインで貸し出します」みたいなやり取りができれば、自然とお互いの趣味なんかも分かって、入居者間のコミュニケーションが広がっていくんじゃないかと考えました。

白い壁の前に立っている女性たち低い精度で自動的に生成された説明

もう一つは、私自身、旅することが好きなので、東京や大阪に行ったとき、気軽に泊まれる場所があればいいなと思ったんです。キャンパスヴィレッジ間で留学できるシステムを作って、例えば夏休みの間、東京のキャンパスヴィレッジで生活して、そこで暮らしている学生から地元の美味しい食べもの屋さんを教えてもらったり、次のその人が京都に来たときは自分たちがまちを案内してあげたり、人の思いやり、気づかいがつながっていくようなアイデアを提案しました。

−−−−振り返ってみて感想はどうですか?

期間も短くたいへんでしたが、プログラムに参加したメンバーでお揃いのTシャツを作ったりして、チームワーク力で乗り切りました(笑)。私が提案した「CVコインとCV間交換留学」が最終プレゼンで最優秀賞に選ばれて、みなさんから高い評価を受けたことが嬉しかったし、自信にもなりましたね。

私自身、今回のプログラムに参加して学んだことは、学生目線といっても、決して一方的なものでなく、キャンパスヴィレッジ側(企業側)にとってどんなメリットがあるかを考えなければならないということ。例えば、キャンパスヴィレッジ間での交換留学は、空き部屋を有効に活用できるだけでなく、大学を受験する高校生に開放することで、「合格すればここに住みたい」と将来の顧客につながるかもしれません。双方にとってWin-Winとなる関係性をどう構築していくのか…、これから社会人になる私にとって素晴らしい経験になりました。

レストランのブースに座っている人たち低い精度で自動的に生成された説明

−−−−−−−−−社会実践力育成プログラムの魅力を教えてください

学生はどうしても社会と関わっていく機会が少なく、今回の取組も最初はすごく緊張していたのですが、実際にお会いしてみると東急不動産の方はとても優しく親切で、私たちとは違った考え方や価値観を学ぶ貴重な場となりました。オンラインだけでなく、現場に出て、いろんな人柄に触れ、意見に耳を傾けることが大切だということに改めて気づかされましたね。

これから社会人として一歩を踏み出すことになりますが、今回の経験を仕事に生かせるように頑張りたいと思います。

ポーズをとる男性グループ中程度の精度で自動的に生成された説明
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