SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

友だちとして、支え合う力を

片岸 鈴叶(KATAGISHI Suzuka)

マンガ学部 マンガ学科 ストーリーマンガコース 1年生

片岸鈴叶さん

2022年度夏に開講した国内ショートプログラム(ピアサポーター養成A)。

今回は、本プログラムに参加した学生に、受講のきっかけやその魅力を語ってもらった。

ピアサポート活動とは、同じような立場や課題に直面している人がお互いに支え合う活動である。上下関係ではなく、あくまで対等な立場から話を聞いてあげることで、本音で体験を語り合えるような「支える・支えられる」関係を築くことができる。

−−−−本プログラムを受講したきっかけは何ですか?

友だちが欲しかった、というのが理由の一つにあります。特に他学部の友だちが欲しいなと思って、社会実践力育成プログラムの授業のうち、どれかは受けてみよう、と考えていました。どれにしようかと、プログラムの紹介を全部見た中で、ピアサポーターの授業は相手の相談に乗ってあげたり、お互いを支え合う、そういう人を育成する、と聞いて、これを受けたら少しでも友だちの役に立てるかな、と思い、受講しました。授業を履修する前、ちょうど友人の悩み事を聞く機会があって、その時自分はあまり良いアドバイスをしてあげられず、あまり役に立てなかったな、と思ったことがありました。それもあって、この授業は私にとってとても魅力的に感じましたね。

−−−−どのような授業でしたか?

まずエゴグラムという、自分の性格をグラフに表す自己分析方法を使って、自分を客観視するところから始まりました。いろんな特徴があって、そこから長所・短所がわかります。自分のことをまず知っていないと、他人を助けることは難しい、ということを実感するきっかけになりました。

実際に行ったピアサポートは、紙に悩みを書いて、それをお互いに交換し、アドバイスし合ったり、別の日には3人で1つのグループを作り、今度は紙ではなく、相談する人、される人、そしてその情報を整理する書記で役割分担して行ったりもしました。

また、私が一番苦労したのは、対立している2人を仲裁する、という練習をした時。私が仲裁役をした時、ものすごく早く終わってしまって。中立の立場なのに、片側の意見の味方をしてしまい、相手に何も言わせず話し合いを終わらせてしまったんです。互いの意見をよく聞いて、自分の思考をどちらかに偏らせないようにすること、また、当事者同士で解決する方法だけでなく、周りの人たちで何かできることも模索する、ということを学びました。

授業はすごく楽しくて、あっという間でした。授業って、座って言われていることをノートに書いていくようなイメージだったんですけど、実際に実践して、たくさんお話ができる授業がとても良かったです。友だちもできました!

−−−−この授業を受けて、学んだこと・活かしたいことはありますか?

友だちから相談を受けた時、この授業で学んだことを意識するようになりました。それだけで、自分にとってすごく意味のあった授業だと思います。的確なアドバイスをする、というより、相手の話を聞いてあげるだけでもいい、聞き上手になるのも大事、ということを学んで、すごく納得しました。

まだ1年生で、社会に出たときのことはまだ想像はできないけれど、身近なことで言えば、中学生で反抗期中の妹の話をちゃんと聞いてあげられたらな、と思います。よく意見が対立してしまうし、何を言っても全部否定されてしまう。だからこそ、聞くのに徹してあげるのがいいかな、と。そうやって、妹の気持ちに少しずつ歩み寄ってあげられればいいな、と思いますね。

また、自分の専門分野で言えば、意見交換をするときなんかは、聞く力が活かせていると思います。同じ専攻、同じ立場なので、まさにピアサポートですし、個人戦の制作で、辛い時に支え合える仲間がいるのは、とても素敵なことだと思います。 

互いの関係性、距離感を大切にして、これからもいろんな人の話を友だちとして、聞いてあげられたらいいな、と思います。

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