内容
このプログラムで訪問するのは、日本最古のNGOの一つである学校法人アジア学院(ARI)です。この学校は栃木県那須市の田園地帯にあり、毎年10か国以上のアジア、アフリカ農村の中間リーダーを集め、多文化状況の中で、リーダーシップを学ぶことを第一に、環境に負荷をかけない農業を実践しながら学んでいます。
このプロジェクトの目的は、ARIで行われている有機農法やリーダーシップ要請のプログラムに実際に参加しながら、NGOや国際開発に関する知見を学ぶことです。これらのテーマのほかにも、有機農業やアフリカ、アジア諸国の文化や生業、リーダーシップ論など、さまざまなテーマにアクセスするポテンシャルを持っています。こうした、学生それぞれが個別にテーマを見つけ、問いを立てるということも、重要な目的です。
プログラム参加者は、ARIのスタディーキャンパーとして参加しますが、参加者はお客さんとしては扱われません。ともにコミュニティを形成する構成員の一人として、参加者は積極的に仕事をすること、そして、それらを楽しむことが求められます(無償の労働の対価を求めてください)。また、4日間の共同生活ですから、共に過ごしている人がいることを意識し、コミュニケーションを取り、人を気遣うことも大切です。
滞在中の生活は、ARIのスケジュールに従い、朝夕のフードライフワーク(農作業や家畜の世話、食事準備など)、朝の集いに参加しながら、研修生、ARIスタッフ、ボランティアと交流します。そして、午前中、午後には、ARIの方の講義を聞きます。具体的なプログラムとして、参加者が関心を持つテーマや地域についてのインタビュー、ディスカッションを追加します。こうした時間のみならず、作業の時間の中で、ARIの皆さんからいろいろなことを聞き出してほしいと思います。
また、ARIでは、基本的に英語がコミュニケーション言語です。高レベルな英語は求めませんが、一生懸命聞く、話す、という態度だけは必須とします。講義が英語で行われる場合は、教員が通訳をします。
3泊4日のARIでの滞在終了後には、ARIで得た経験や知識を基に、1週間~10日程度で報告書を提出していただきます。