2023年12月7日に京都大学が主催する「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」のシンポジウムにおいて、「大学連携プログラム(京都大学)」(授業代表者:南了太)の成果「大学連携プログラム(京都大学)サイエンス・アート展」のポスター発表をしてきました。
本取組は、京都大学工学研究科 沼田圭司教授の「光合成生物を利用した二酸化炭素や窒素の固定化技術」に対して、京都精華大学の学生がデザイン・アート・人文の視点から技術を表現することを目的としています。
シンポジウム当日は5枚のポスターを展示し、約20名程度の来訪者に対して受講生が考えた作品を紹介しました。作品は、ポスターやキャラクター、絵本、紙芝居、洋画、脚本など様々な形でPRすることができました。
来訪者からは、「短い期間でこれだけの量の絵本ができていてすごい」、「この取り組み自体が興味深い。デザインやアートに繋げるという発想はなかった」、「カラフルなキャラクターは目につきやすい」、「かなり難しい内容を何とか落とし込んでいるのが伝わった」「それぞれが別々の表現でおもしろい。無法地帯みたいだ。ノールール」、「難しい内容のポスターばかりだったのでここのスペースが落ち着く」などの意見が聞かれました。
芸術やデザイン、マンガなどを軸にする本学では科学技術を学ぶ機会が限定されています。また、理系分野の難解な科学技術を分かりやすく表現する「科学技術コミニケーション」が求められています。今回は、京都大学と京都精華大学の大学間連携により、科学と芸術・デザイン・人文分野の融合を図ることができました。
今後、本授業で学んだ内容を元に、自身の創作活動につなげていきたいと思います。このことが将来的には、科学と芸術を越境し、産業や地域に貢献できるトランスディシプリナリーな視点を持ち合わせた人材につながるものだと考えます。
参考:
「大学連携プログラム(京都大学)サイエンス・アート展」
「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」
https://www.zero-carbon.saci.kyoto-u.ac.jp/
写真:岡山紗也