大学連携プログラム(京都大学)サイエンス・アート展
二酸化炭素の削減は、世界共通の喫緊の課題です。しかしながら、学校教育において文理を区分した教育カリキュラムが取り入れられ、多くの学生は双方の学問を知る機会を失い、大人になっていきます。本学では芸術・デザイン・人文社会系分野の学生が中心で普段、科学技術について触れる機会は限定されています。
そこで、社会実践力育成プログラムの中で開講している「大学連携プログラム(京都大学)」(科目代表者:南了太)では、「学生目線で考えるSDGsやカーボンニュートラルの企画表現案」をテーマに、京都大学工学研究科沼田圭司教授と連携を図り、空気の資源化技術をアート・デザイン・文系視点で提案・表現しました。理系の最先端技術に触れることで、科学技術に関する洞察を深めるとともに、その気づきから新たな表現手法を考えるきっかけとなることが期待されます。
科学と芸術を越境し、産業や地域に貢献できるトランスディシプリナリーな視点を持ち合わせた人材育成に努めています。
- 2024年度サイエンス・アート展
京都大学、沼田先生の講義や研究室での見学を経て感じた、目の前の現象と相対するおもしろさを伝えるために、新聞紙を活用した新しい表現方法を模索しました。新聞メディアの特性と社会的イメージ、そして新聞紙の物質的特性である生分解性から、沼田研究室での取り組みを体現する作品を提案します。写真とグラフィックを用いた包括的なイメージ表現で、研究内容をよりフラットな状態で鑑賞していただけるように注力しました。
- 原田 朱莉(メディア表現学部 メディア表現学科 2年)
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- 2024年度サイエンス・アート展
主人公リリのストーリーは、子どもたちに新しい環境に優しい高分子材料であるクモの糸を紹介するものです。クモの糸の魅力が子どもたちにも、一緒に読む親にもよくわかり、小学生にも理解できる優しい言葉で表現しました。
- LU WENQI(芸術学部 造形学科2年)
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- 2024年度サイエンス・アート展
親子で楽しみながら学べるように、人工クモ糸の研究について記載したすごろくパンフレットを制作しました。沼田先生の研究内容を講演という形で学べることをイメージし、その後学んだことを理解できているのか確認できるように制作しました。また、パンフレットにはグッズも載せているため、この1冊でグッズの商品一覧として、すごろくというゲームとしてなど多様な楽しみ方ができます。研究について学ぶきっかけがなかった方に気軽に学ぶことができることを伝えられるように制作しました。
- 平井 千聖(メディア表現学部 メディア表現学科 3年)
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- 2024年度サイエンス・アート展
植物細胞への遺伝子導入により構造材料を生産する技術の研究について学習し、作品へと表現しました。私たちの生活に欠かせない存在である植物の新たな可能性をより多くの人に伝えたいと考えたのが制作のきっかけです。トチノキの葉とDNAの二重らせん構造をモチーフに、ペットボトル、ワイヤー、立体刺繍という普段見ることのない組み合わせにより生み出された本作品を見ることにより、この研究に興味を持っていただけると嬉しいです。
- 葛輪 奈津希(芸術学部 造形学科3年)
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- 2024年度サイエンス・アート展
私はこの作品をまず極力シンプルな形にしようとしました。その方が蜘蛛の糸といった難しい研究テーマをわかりやすく伝えられると思ったからです。その中でどのようにすればシンプルにわかりやすく物を伝えられるだろうと思い自分も好んでいた学習漫画的なものを作ればいいと考えこれら四コマを作りました。またセリフの数や絵柄も読みやすいよう少なくかつ要点を押さえ、万人受けしやすい簡単なものにしています。蜘蛛のキャラクターというと怖いか可愛くても原型が少ないのでその中で可愛くなるようにもしました。最後に蜘蛛糸製品ではなく漫画を選んだのは製品をただ紹介するより蜘蛛糸そのものを知ってもらう方が効果的と考えたからです。
- 出口 魁己(デザイン学部 イラスト学科4年)
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- 2024年度サイエンス・アート展
人工クモ糸を用いて、既存の素材を生分解性素材に置き換えることで、海洋プラスチックゴミの減少を目指しています。この取り組みでは、漁網とテニスラケットのストリングという、共通点のある二つの製品に注目しました。これらの製品に求められる強度や材質特性を分析し、その結果を基に、人工クモ糸の特性を最大限に活かした新しい製品を提案しました。
- 木内 琉来(デザイン学部 プロダクトデザイン学科4年)
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