2026年4Q集中時期に開講した「産学公PBLプログラム2(京都企業・団体)」(担当:南了太)では、地域活性化を目指す株式会社アイリー(京都府京都市左京区上高野諸木町47番地1 代表取締役 入江裕司氏)と連携をし、地元岩倉で収穫されたきぬひかりや、農家の手荒れ防止のために発明された「角質ケアハンドクリーム」ハンドクリーム、大根に対して、様々な表現スキルを有する本学の学生が「学生目線」で制作物を作成し、ジェイアール京都伊勢丹催事場でPRする授業です。
京都市左京区に「岩倉さかばら」という地図には載っていない、一部の地元住民にしか知られていない呼称の地域があります。そこでは豊かな水や天候に恵まれ、100年以上前から米作りが細々と行われてきました。同地域で収穫されるきぬひかりとは、皇室献上米に選ばれた品種で、炊き上がりのご飯の色が白く、つやつやでシルクのような輝きになることに特徴があります。また、既に京都市のふるさと納税の返礼品としても活用されています。その地域資源を再発見し、プロジェクトを通して誕生したのが今回紹介する「京都岩倉さかばらブランディングプロジェクト」です。
今回、プロジェクトの趣旨に賛同した京都精華大学が授業の一環で、「京都岩倉さかばらアーシングPR ~自然と人をつなぐ体験価値~」をテーマに、共同授業を行いました。デザインやアート、人文など様々なスキルを有する11名の学生各々が、学生目線で「京都岩倉さかばらどんなとこ!?」をコンセプトに、伊勢丹イベント告知ページ用サムネイル画像や、メインパネル、サブパネル、米レシピ、米POPパネル、大根レシピ、大根POPパネル、プライスカード、ハンドクリーム用テスター台・パッケージ―、地元PR動画、アンケート票、生産者への取材レポートなど多岐に渡る製作物を作成しました。

さらに、2026年3月23日にジェイアール京都伊勢丹催事場で設営や当日対応、地域・商品の紹介し、「岩倉さかばら」の周知に努めました。来訪者からは、岩倉さかばらについて初めて知ったという声や、連携事業の成果物に対して共感から商品の購入もありました。
受講学生からは、
・架空の企業ではなく実際の企業ということで失敗できない、いいものを作ってやろう!というプレッシャーとの戦いもありました。これは学生のうちにしておきたい貴重な経験だったので自分のためになりました。
・いつもよりたくさんの人に私の絵を見られると思うとプレッシャーを感じて辛いと思う時もありましたが、作品が完成して、授業で発表を終えた時は、すごく達成感があってひとつ成長出来たなと感じました。これまでは、自分ひとりで制作し自分の思いを100%投影させた作品ばかりを作っていたので、今回の作品作りはとても新鮮な経験でした。
・複数の役割を横断しながら取り組む経験は、社会に出てから求められるチームでの課題解決を実践的に学ぶ上で、とても大きな経験になったと感じています。外部の方と関わったり、他学部の学生と一緒に一つのものを作り上げる経験は、普段の授業ではなかなか得られない非常に貴重なものです。実際に社会と接続しながら制作できるこの環境は、大きな財産になります。
・私の学部では社会力をつける形の授業や、チームワークが要される授業が少ないです。したがって、この授業を通してコミュニケーションを取る力や他者と協働する力がついたと思います。
本学では、このような産学連携を通じて、地域活性化に寄与する取り組みをしています。
(文責 南了太)