SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

国内ショートプログラム2021 授業感想文(東急不動産・ダスキン・アジア学院分)

● 国内ショートプログラム(東急不動産)

・企画から考え、プレゼンまで実行するという、今後社会人になっても必須になると思われる貴重な体験をさせて頂きました。これからの自分の就活においての課題が見えてきたと思います。

・東急不動産の方々が学生の主体性や自由な発想を尊重してくださったこと、温かく見守っていただけたことが何よりありがたかったです。そのおかげで、アイデアを広げるのが楽しくなりました。現在実際に存在する建物の改善できる点に着目してアイデアを出す、という経験は、なかなかできるものではないと思います。貴重な経験を通して、実務に携わる東急不動産の方々の思いなども知ることができたように思います。貴重な機会を頂きありがとうございました。

・貴重な機会をありがとうございました。企業側の考えや社会についてとても勉強になりました。また、話しやすい雰囲気を作ってくださったことに感謝します。積極的に自分の意見を言う力がついたと思います。2週間、ありがとうございました。

・今回は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。学生のためのキャンパスヴィレッジという賃貸の新しいサービスを考えるという取り組みをさせていただいて、今ある現状のサービスだけでなく、さらなるアイディアを考えることの難しさを痛感しました。そして個人的な感想になってしまいますが、今まであまり興味や関心があった分野でないことを言い訳に東急不動産の賃貸やサービスを調査しているときもあまり、楽しんでアイディア出しをすることが出来なかったことと、自分の満足できる企画とプレゼンができなかったことがとても悔しかったです。この悔しさをバネに今後頑張って行きたいです。そして、他の学生さんのアイディアやプレゼンの完成を見て、もっと周りに目を向けて世の中のことに注目していかなければいけないなと感じました。今回SDGsの話もありましたが、個人的に企業が語るSDGsは綺麗事で企業の社会的イメージのためのものだと思っておりましたが、これからの未来のために一人ひとりが考えていく必要があるなと感じました。個人的に詳しく調べたことがなかったので、この機会に小さなことから始められるSDGsについても考えてみようと思いました。

・限られた時間の中で企画からプレゼンまで行うという授業内容で、2週間という期間は丁度良かったと思います。アイデアの種を膨らませてまとめる能力は社会に出てからも大いに役立つと考えるので、とても意義のある授業内容であったと感じました。

・周りのみなさんのアドバイスの的確さに驚きました。今プロジェクトはとても満足のいく結果に終わりましたが、一人ではなく、たくさんの人の協力があって成り立ったのだと思っています。そういう意味でグループワークなどの大切さや、自分の発想力の乏しさに気づくことができました。これからこの経験を生かして、広い視野と大きな耳を持って課題に取り組もうと思います。

● 国内ショートプログラム(ダスキン)

・初めに、大変貴重な機会をいただき感謝しています。ダスキンさんは、昔から親しみのある企業だったので、その企画に少しでも携わることができ、大きなやりがいを感じました。●さん、●さんともに、これまで培われてきた多くの経験からたくさんのアドバイスやご指摘をいただき、最終的には納得のいく企画を提案できたと思います。会社で働いていらっしゃるからこそわかることや、私とは違う視点を共有してくださったことで、非常に多くのことを学びました。今回学んだことを、今後の活動に活かしていきたいと思います。

・今回の連携授業を通して、ダスキンさんについて知ること・「人に寄り添う」について考えを深めることが出来ました。課題に対してどのようにアプローチすればより豊かな暮らしにできるのか、人々が幸せになるのかをじっくり時間をかけて考え、異なる世代の人にもわかりやすく伝える経験が出来たことは私にとって貴重な財産となると思います。お忙しい中、ありがとうございました。

・社会の厳しさが身に染みた。相手と自分の常識が違う前提で、現状共有に努めることが最初にして最大の課題だと気づいた。ダスキンのことを知り、自分の好きなものと結びつけることで初めて我がごととして真剣に考えられると思った。修正すればしただけ次の改善点をあげられ精神的に厳しいところもあったが、社会人への尊敬の念が高まり、自分も大学を出るまでにメンタルを鍛え引き出しを増やさなければいけないと感じた。

・具体的、現実的な会社の声を聴くことができ、視点が広がった。また商品を売る際に考える物事が幅広く、今後専門分野で提案していくときの引き出しが増え、ためになった。

・私の意見に対して、細かに指摘してくださったりして、とても良い方向に持って行けたと思います。いいところはいい、だめなところは、改善する方法を教えてくださり、とてもよかったです。

・今回は企業の方に直接自分の企画をプレゼンできる貴重な機会をいただきありがとうございました。

・今まで大学プレゼンを積極的に取り組む機会がなかったので、とてもいい機会になりました。

・他の学生さんのプレゼンのいいところや●さん、●さん、教員の方の意見を取り入れて、より聞いていただいている方にわかりやすく伝えることが大切であると感じました厳しい意見もいただけて、治す点や課題も見つかりましたし、これからのプレゼンにも活かしていきたいと考えております。

・様々な学部の学生が集まって、交流する場になってとても面白かった。ダスキンの社員の方にも貴重なお話を聞くことができた。そして、毎回発表に十分なフィードバックをもらうことができたので回を重ねるごとにより良い企画を考えることができた。序盤は、スケジュールが1日おきに発表など、若干過密だと感じた。

・とても楽しく、勉強になることが数多くありました。人に伝えることの重要性と大変さを強く感じ、今後も磨いていきたいと思いました。学部を超えて互いに切磋琢磨できたことが思い出です。

・普段の大学の授業がいかに優しいか気づくことができた。成果物がない状況でパワポを組んで発表しなければいけないのがこんなに不安なものだとは思わなかった。もっと発表の技術にも努力の比重を傾けなければならないと感じた。グループワークではないのに驚いたが、他メンバーの発表とそれへの指導も自分の発表に大きく生かされ、個人学習の色は薄かった。

● 国内ショートプログラム(アジア学院)

・私はアジア学院に行く前、私たちの身体に必要であり、そこに行きつくまでの長いプロセスが存在する食や農業について感謝の気持ちはあったがより身近に感じ取りたいと考えていた。それなので特ににわとりに関しては何か改めて考えられることがあると思い、期待していた。人間に捕まえられ、首に刃物を突き付けられても今後の展開を予測できないからか、大きく反抗しないにわとりを見て人間中心に回っているこの世界に私は疑問を抱いた。自然は私たちが生きていく中で必要な要素を無条件に提供してくれたが、そのすべてを踏まえた変化の結果が今の私たちの社会である。技術は大きく進み、過ごしやすい環境へと変わっていったのと同時に負担は大きくかかり、解決すべき課題も増加した。しかしながら世界の成長という観点から見ると、自然との関わりを完全に解消するのは不可能であるため、自然に限界があることを理解し、完全破壊しないよう利用する必要がある。私たちが出来る取り組みとしてARIで学んだ有機農業などが有効的であると実際に経験して感じることが出来た。

その他にもアジア学院で学べることのひとつである、「指導者」の育成についてのサーバントリーダーになることが特に印象に残った。一般的には学びが関係する場合、上下関係が存在するがそこを重要視せずにリスペクトの気持ちを持ち、一人一人違う人間性から学べることは多数存在する。ひとりで生きていくのではなく、周りに関心を持ちながら何かに対して積極的に参加することが重要であり、私も受け取る側だけではなく、他者に何かを与えられるということに気が付くことが出来たのでサーバントリーダーのような人材になりたいと授業を通して感じた。そのためには自己分析を始めとした自身の表現や周囲の成長など、幅広く考えることが必要である。また、サーバントリーダーになるために必要な他者と共にどう過ごしていくのかについて考えることが生きていくことの意味にも繋がっていくのではないかと考える。

アジア学院で過ごした四日間は全体的に新たな経験であり、学びながら楽しむことが出来た。周囲の人たちと話して新たに気が付くことが出来た要素を材料にし、今後も深く自分について考えていきたい。日常生活を送る中で感じ取れないような新たな刺激を受けられたので大きな成長になったのではないかと感じた。

・2月14日~2月17日までアジア学院を訪問し様々な体験をした中で特に印象に残ったものが2つある。

 1つ目は鶏を屠殺したことである。まず私は「屠殺」ということ自体したことがなかったのでどのような過程を通して動物が屠殺されるのか全く想像がつかなかった。しかしスタッフの方々が細かく教えてくれたので実際に鶏を捕まえ屠殺するという体験をすることができた。屠殺する際に少しだけ躊躇ってしまったが他のメンバーが先にやっていたのを見て覚悟を決めることができた。屠殺した後は熱湯に鶏を浸け鶏の毛や羽を綺麗に抜いた。毛や羽はどのようにして処理しているのだろうかと気になっていたのでこれを機に知ることができその工程がとても新鮮だった。「熱湯につけるだけで毛や羽がこんなにもきれいに抜けるのだな」と驚いた。またそれと同時に動物を屠殺して食肉としてスーパーなどに並べるまでの工程の大変さを知ることもできた。自分たちが屠殺した鶏やアジア学院で作られた野菜などを使ってンドレと呼ばれる西アフリカの料理とピーナッツスープ、フフ(ヤムイモの粉を水で練ったもの)を作った。それらは初めて食べたのだがとても美味しく自分たちで屠殺したり調理したりしたことでよりかけがえのないもののように感じた。この体験のおかげで命の尊さや食に感謝することの大切さなどを改めて意識することができた。食に感謝するということはこれまではあまり意識してこなかったがこれからは意識して食事をしていきたいと思う。

 2つ目はフードライフワーク(農作業)を行ったことである。朝と夕方にそれぞれ違うことを行ったのだがどれも初めて経験するものばかりでとても面白かった。ある時はブロッコリーやARIリーフなどの野菜を収穫したり収穫した卵を磨いて綺麗にしたりした。またある時は薪割りをしたり大豆の仕分けをしたりした。野菜を収穫している時に生のままそれらを食べたのだがとても新鮮でみずみずしく美味しかったので驚いた。またARIリーフは収穫する場所によってそれぞれ味が変わっていてとても興味深く感じた。薪を割るのはとても難しく上手く薪を割ることが出来ず薪が転がったり斧が薪に刺さったままになったりしてしまった。また薪割りをすることがあったらやり方を模索してコツをつかみ今回よりももっと上手く割れるようにしていきたい。大豆は商品になるものとそうでないものに分けたのだが思っていたよりも商品にならないものの割合が高く「味としてはあまり変わりないのに見た目の違いによってこんなにも商品にならないものが多くなるのだな」と衝撃を受けた。

 このようなアジア学院での体験によって得た発見や知識というものを大切にしていきたい。またこれからは「食」に関係するものすべてを大事なものと捉えて生活していこうと考える。

・今回のアジア学院プログラムでは、生活を通して様々な学びを得ました。振り返りの時間が取れないほど内容が充実しており、プログラム内で得た知見を改めて咀嚼する時間はありませんでしたが、それらは将来考える重要な要素になってくれたと思います。本稿ではプログラムに参加して、強く印象に残ったことについて三点述べたいと思います。まず一点目として、フードライフワークについてです。フードライフワークでは農作物の収穫、選別やそれらの農作物の土壌に混ぜるぼかしの世話などを行いました。また、畜産業では鶏卵の清掃や、鶏の屠殺なども体験しました。これらは基本的に有機農法で行われており、持続可能性の観点からみても、秀逸なプログラムを行っていると感じました。また、私たちが体験したフードライフワークは、普段私たちが口にしている食材も同様の行程を経ており、何気なく食べている食材への謝意を再認識させてくれたと思います。普段私は一人暮らしをしているので、食材を使って自分で料理をすることは多々あるのですが、食材として市場に出荷される前の行程をあまり詳しく知らなかったので、食材に対する謝意がより一層強まりました。

次に二点目として、アジア学院内における共同体についてです。アジア学院内では多国籍・異文化の共生社会が構築されていました。Participant が在籍していなかったので、人数こそ少ないですが、外国から来日されているボランティアやスタッフの方々がいてある程度は異文化のコミュニティであったと思います。私はこのアジア学院内における共同体内でとても感心した点が二点あります。一点目はアジア学院では言語の壁を感じられなかったということです。一般的には、言語は異文化の共同体でコミュニケーションをとるうえで、高い障壁になることが多いです。アジア学院では、日英の 2 言語が主要な言語として使用されていましたが、共同体の構成員たちは互いにもっとも通じやすい形でコミュニケーションを円滑にとっていました。それは特別に英語を勉強したからではなく、ともに生活を送るうえで、磨かれた結果であるのだと感じました。続いて二点目として、共同体の構成員同士が身分や自身の背景を超えて「半学半教」の精神の元に、互いに自身の持つ知見を共有し、その知見を形があるものに昇華出来ていることにも非常に感心しました。代表的な例としては 3 日目の夕食にて提供されたベーコンです。このベーコンは作り方のノウハウを知る個人が周囲の人を集めて実際に作られたベーコンでした。つまり、個人が持つ知見やノウハウを周囲と共有し共同体へプロダクトとして還元したのです。このように、アジア学院では共同体がしっかりと機能していることを肌で実感しました。

最後に三点目として、Servant Leader についてです。このアジア学院では「農村のリーダーを育成する」という言葉がモットーの一つにありますが、厳密には「農村の Servant Leader」を育てることに注力していることが強く感じ取れました。Servant Leader とはリーダーでありながらも、召使でもあり、集団に奉仕できるリーダーであると学びました。これはアジア学院で育成する人々だけに留まることではなく、今の現代社会においても非常に重要な要素であると考えます。すなわち、集団が構築されるうえで重要になってくるのがこの ServantLeader がグループ内にどれくらいいるのかということです。なぜなら、Servant Leader が集団に複数所属していれば、リーダーが不在でも集団の持続可能性が保たれるからです。真逆の働きをするトップダウン型のリーダーであるならば、集団に奉仕する人はリーダー以外となるわけですが、リーダーが不在になれば途端に集団としての持続可能性は失われますし、当然ながらリーダーが不在でなくとも、リーダーとその他の構成員との認識の齟齬などが生まれ集団全体が円滑に物事を進められない可能性も十分に考えられます。このように私たちの生きる現代において Servant Leader は非常に需要な概念の一つであり、自分が集団を構築する際には必ず、肝に銘じておこうと強く思いました。

結論として、このアジア学院のプログラムを通して様々なことを学びました。今回のプログラムで得た要素の一つ一つが、開発やの農業の分野に留まらず、幅広い分野で応用可能であると考えています。今後は本プログラムで得た知見を活用し、さらに自身の学びや生活を豊かなものにしていければよいと考えました。そして、アジア学院にはまた必ず足を運ぼうと思います。

Facebook
Twitter
Email