国内ショートプログラム(自己開拓型)では、京都市北山にある焼肉料理屋 南山に協力していただき、小学生に対してワークショップを開きました。私たちが参加した自己開拓型の授業は、自分たちでワークショップの内容を考え、小学生に体験してもらうというものでした。
南山の自家自炊コミュニティnalba(ナルバ)には、食と農をベースに、子どもたちの持って生まれた「生きる力」を育む場を提供しており、毎週水曜日、金曜日に小学1年生から6年生の生徒達が訪れます。
15時ごろから子どもたちがnalbaに集まり始め、来た子から宿題をしたり、工作をしたり、各々自由な時間を過ごします。そして16時半からは「はじめの相談」という時間が設けられ、全員で一つの輪になりスタッフや子どもたちから提案や相談などを共有したり話し合ったりします。その後はクッキングを手伝ったり、工作やものづくりを行います。18時からの食事の時間に合わせて子どもたちで協力して、片付けや準備を行い食事が終わると洗い物も分担して子どもたちが行います。ここでnalbaが大切にしていることは、大人が手出しをしすぎずに子どもたちが自主的に動けるように導くことです。そして19時ごろに解散をするというのがnalbaの実習の1日の流れです。
私たちは計4日間参加し、初めの2日間で子どもたちと距離を縮め、残りの2日間でワークショップを開きました。私たちが行ったワークショップでは、いらなくなった服などを持ち寄って布に触れてもらうことを目的とし、アレンジやリメイクをしてもらいました。難しいことだという印象を与えないようにするために、針や糸は利用せずに裁縫のりを用いて行いました。参加してもらえるかという不安があったので、少しでも興味を持ってもらえるように準備は入念に行いました。
布の準備や布の柄を切り抜いたワッペンを作ったり、イメージを持ちやすいように見本を製作したり、子どもたちが行うということを一番に考えて準備をしました。
ワークショップ当日は想像していた以上に積極的に参加してくれ、私たちが普段感じている服作りの楽しさを少しでも感じてもらうことができたと思います。私たち自身もこの活動を通して、子どもたちの斬新な発想に刺激をもらうことができました。また、準備の段階で相手のことを考えるという経験はこれからの糧になったと感じています。
(文責 太城・眞田)