SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

社会に出ることに不安を抱える学生のためのプログラムも用意学内で楽しく「企業研修」を体験して、自信をつけていく

先日、川端平気先生の担当する、国内ショートプログラム(学内活動型)の授業にお邪魔しました。本授業では社会に対して不安を抱えている学生たちが恐怖感をぬぐい去り、自信がもてるよう、学内で社会に出るための基礎を学べるカリキュラムを用意しています。

コミュニケーションワークショップ、ストレスコーピング講座、マナー講座、企画会議体験、アートセラピスト体験、苦手作業の克服講座……。最先端企業が社員研修に取り入れているさまざまなワークショップを体験し、スキルや考え方を身につけていきます。

私が見学した際、授業はマナー講座の真っ最中。メールの正しい書き方や電話の受け答えの仕方など、私自身もためになることばかり。学生の皆さんも熱心に講師の方の言葉をメモに取り、真剣に授業を受けていました。

途中行われたインターン先との電話でのやり取りを想定したロールプレイングでは、正しい電話の受け答えを実際に体験。みんなの前でマイクを使ってのやり取りだったためか、少し緊張している様子だったものの、皆さんとても丁寧に正しく受け答えされていて、授業で学んだことの成果がしっかりと現れているのを感じました。

時限は変わり、次に行われたのは企画会議の体験講座。学生は「スマホアプリ」か「生活雑貨」か、どちらかのクラスを事前に選択。それぞれの教室で、現役のwebプランナー、企業の商品企画担当である講師の指導のもと、実際に企画会議を体験していきます。私は雑貨企画チームの授業にお邪魔しました。ゲスト講師は、ファッション・雑貨の通販会社として知られる株式会社フェリシモから来られた川瀬さん。京都精華大学 芸術学部 版画コースの卒業生でもあります。

まず、世の中で販売されている商品を例に交えながら、商品企画をするうえで肝になるポイントを学んだうえ、4~5人のグループに分かれて実際に企画会議を体験していきます。

内容は、いきなり漠然と考えるというのでなく、ステップを踏む実践的なものでした。

まずは、雑貨企画をする会社の一員になった気分で、ターゲットを明確に絞ります。つぎは、各自が定めたターゲットになりきって、日常に潜む悩みや気になることを付箋に書いて貼っていきます。そのあと、付箋をみんなで見ながら、悩みを解決した後の生活を具体的に想像して、叶えたい未来にキャッチコピーをつけるワーク。そのうえで、いよいよ「じゃあ、どんな商品がいいだろう?」を話し合っていきます。

学生さんたちは、初めは知らない人ばかりで緊張した様子でしたが、ステップをふむことで、アイデアが出しやすくなったのか、最後は、どのグループでも全員が活発に意見を出し合うようになっていました。

最後にはプレゼンの仕方を学び、グループごとに発表。講師からの講評を受けるのですが、どの商品も購入したいな、と思うユニークなものばかりでした。

授業を見学させていただいて、参加している学生さんがしっかり授業内容を吸収し、目に見えて成長しているのを感じました。

来年や再来年、インターンや就活を本格的に行う際、とても役立つ学びであることはもちろん、社会に出てからもずっと役立つ知識であることは間違い無いでしょう。

これから、不安に押しつぶされそうになる日もあるかと思います。しかし、この授業で学んだ経験を少しの自信にして、困難を乗り切り、社会に出ることを楽しんで欲しいなと思います。

【文責 澤村】

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