先月、産学公連携PBLプログラム1(ハイブリッド型:京都信用金庫・セメントプロデュースデザイン)の授業にお邪魔させて頂きました。本授業は、京都信用金庫とセメントプロデュースデザインが主催する、商品開発講座「ANSWER」プログラムの一部に関与するものです。今回は、河原町にあるQUESTIONで行われた、最終案のプレゼンテーションにお邪魔しました。
始めに行われた各グループのミーティングは、どこも和気藹々としており、企業や学生などといった垣根を一切感じないほどで、このプログラムを通して芽生えた、学生と企業の信頼と絆を垣間見ることができました。
約30分のミーティングを終え、いよいよ始まった最終プレゼン。企業関係者と学生の両名が、沢山のアイデアの中から選りすぐりのものをプレゼンしていきます。そこで紹介された数々のアイデアは、どれもとても魅力的で、中にはとてもユーモア溢れるユニークなものも存在しました。
学生は皆、担当する企業の悩みを踏まえた商品アイデアを提案します。何事にも縛られない、学生らしい自由度の高いものが多く、聞けば思わず笑ってしまうけれど、ついやってみたくなるような面白いアイデアなど、大人だけではたどり着けない、新しい観点からの商品アイデアを見ることができました。
障がいを壁ではなく、個性と捉えた新たなファッションの提案や、自分の趣味や経験から着想を得た、企業の持つ技術をフル活用した新たな商品シリーズの提案など、精華らしい、性別や価値観を超えたものが多く見られたのが印象的で、更に、発案したアイデアに対する、具体的な課題まで想定して案が練られていることにも感心しました。
アイデアは、出したら終わり、ではなく次に繋げていくもの。プレゼン後は講評し、アドバイスを受け、それを実現し、活用していくためにはどうすればいいのか、を前向きに考えていきます。
学生さんはこの最終プレゼンに至るまでに、およそ100個ものアイデアを考えました。たくさんのアイデアの中から選ばれるのはほんの一握り。しかし、必死に頭を捻り、様々なところからかき集め発表されたアイデアたちは、いつしか立派な企画となります。
多くの人の前で自身のアイデアを発表するのは勇気のいることであったと思いますが、非常に良い経験であったことは間違いないでしょう。
【文責 澤村】