産学公連携PBLプログラムのハイブリット型、京都信用金庫さんがセメントプロデュースデザインさん協力のもと主催する、ANSWERプログラムに参加する学生さんたちの授業にお邪魔させて頂きました。
学生たちは、各自でANSERに参加している企業を担当し、各企業が抱える悩みに関して最終的に100個のアイデアを提供します。
本授業は、連携していく中で発生する悩みや課題を先生に相談し、最低でも70個のアイデアを仕上げる、というものでした。
「アイデア出し」というのは、数が増えれば増えるほど難易度は上がっていきます。実際の商品開発の現場でも1000個アイデアを出せば3つ商品化すればいい、というほどの厳しい世界。若い感性からアイデアをもらうことが、企業さんにとって大きな助けとなるのは間違い無いでしょう。
授業を担当する、南了太先生、米本昌史先生、中井咲貴子先生は、各学生の悩みを聞き、的確なアドバイスをされておられました。
大切なのは、どこの誰へ向けた商品・企画なのか、今回の取り組みで新たな流通先や市場、業界を見据えつつ、何を届けたいのか、を考えること。また、イノベーションを生み出し、普及させる。そこまでのプロセスも重要になってきます。
これらの事項に敏感に気づけるかどうかは、個人のセンスにかかってくるでしょう。この授業では、そのセンスを磨くべく、多くの学生が必死に頭を悩ませ、アイデアを捻出していました。
各企業によって、欲しいアイデアも様々です。商品アイデア、企画アイデア、宣伝アイデアなど…アイデアをどんどん展開させて行き、掛け算のように組み合わせていくことで、質と量を高めていきます。最終的には形になるかもしれない数多のアイデア。そう考えると、私までワクワクしてきます。
9月の最終プレゼンまであと少し。多くの参加者の前で自身のアイデアを発表するのは、きっととても緊張することでしょう。仕上げに向け、ラストスパートをかけて頑張っている学生さんたちに、ささやかながらエールを送りたいと思います。
【文責 澤村】