KYOTO SEIKA UNIVERSITY

SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

遊び心と好奇心で関わる社会

アソボロジー

伊藤 圭之(ITO Keishi)

インターンシップ(大学斡旋型)にて、全力で「あそび」たい!「あそび」のある「学び」を楽しみたい!もっと「学び」の場を楽しくしたい!そんな思いに応えるコンテンツと場を提供する、一般社団法人アソボロジーさんと連携し、活動のお手伝いをさせていただきました。

今回は、アソボロジーの伊藤さんに、お話をお伺いしました。

遊び心と好奇心の発信基地 アソボロジー

アソボロジーの前身は、同志社大学にて開講していた「SDGs世代に贈る!こどもと社会をつなげるゲームデザイン」という授業でした。PBLの授業では課題と解決方法が用意されていることも多いですが、私の授業では「How(どうやって)」の部分を「Why(なぜやるのか)」から考えてもらうことで、学生さんたちの様々な発想を引き出していました。

そこから、これを授業だけで終わらせるのは勿体無い、という学生の発案もあり、授業での取り組みをベースに法人化し、アソボロジーを立ち上げました。子どもたちが好奇心と自己肯定感を持って社会と繋がる能力を培うために、社会参加の重要なポイントを楽しみながら体感的に理解し、気付きを得られるようなゲームを開発、ASOVIVA@オンラインにてゲームのワークショップをおこなっています。

大学での授業やASOVIVA@オンラインを通じて感じるのは、参加した方の発話量が圧倒的に増えていることです。リアルタイムでリアクションしたり、人に自分の考えを説明したりすると、自然と自分の言葉で話すことのできる力が身に付きます。アソボロジーは遊び心や好奇心といった、人間に元々備わっている能力を解放するお手伝いをします。子どもたちが夢中で話したり、自分の意見を出し合って議論している姿を見ると、成功したなと感じます。

◯ASOVIVA

https://asobology.org/asoviva

◯ASOVIVAでのコンテンツ例

https://note.com/asobology/m/mc4796a8638c7

アソボロジーのインターンシップ

同志社大学の授業では、あえて他の大学の学生もサポーターとして受けれいていました。これは、閉じたコミュニティの中だけで授業を行うのではなく、他の大学の学生からの意見も交えることで、考えを活性化させる目的があります。

これはアソボロジーの運営側も同様です。我々アソボロジーのメンバーはそのほとんどが大学生や大学院生で構成されています。そこにインターンとして外から別の感覚を持った同世代の学生が来ることによって、我々もとてもいい刺激を受けています。

せっかくなので、事務作業をしてもらうのではなく、クリエイティビティを刺激して自己表現をしてもらえる仕事をしてもらおうと思い、ASOVIVAでゲームを作っていただきました。また、今回は受け入れた学生さんにそれぞれアソボロジーからメンターをつけ、こちら側も学生さんの学びに積極的に関わることができたので、とても良かったと思います。

「ともつくカフェ」で学ぶ地域共生

ASOVIVAでのゲーム制作の他に、嵐山にある「ともつくカフェ」の活動に参加していただきました。

「ともつくカフェ」は元々、NPO法人ともつくが、地域の高齢者のためのサロンとして始めた活動ですが、そこから、カフェにもっと多世代の人が集まって交流できるようにと、ともつく代表の河本さんとは昔からご縁があったこともあって、アソボロジーと共同で「ともつくカフェ」を運営することになりました。若い世代と高齢者とが交流することで、それを見た地域の方や街づくり関係の人が興味を持ってくださったり、アソボロジーのゲームを提供することで、お子さんやその親御さんが遊びにきてくれたりと、とても良い相乗効果が生まれています。その他にもともつくと連動した地域に飛び出す活動として、山科の市営団地での地域イベントのお手伝いにも参加してもらいました。

学生さんには「ともつくカフェ」や「地域のイベント」で自然体で過ごしてもらうことによって、何か感じてもらえればと。PBLは“気付き”が重要です。短い期間の中で、成果が得られなかったとしても、そこで感じた悔しさや想いが5年や10年経って、社会人として仕事をしていく中で何かに影響を与えたら、それは教育の成功だと、私は思います。

「~すべき」に囚われている人が多い中で、アソボロジーは「~でありたい」や「~したい」という考えを持てる人を増やすお手伝いをしたいと考えています。

伊藤さんと村上隆氏
伊藤さんと村上隆氏
インターン学生地域イベント参加@山科
インターン学生地域イベント参加@山科

Facebook
Twitter
Email