KYOTO SEIKA UNIVERSITY

SOCIAL PRACTICAL SKILL DEVELOPMENT PROGRAM

外国人女性の視点で見る日本

ジュ ダビン

デザイン学部 1年生

社会実践力育成プログラムにて行われた「外国人女性の会パルヨン」との取り組み。 今回は、国内ショートプログラム(外国人女性の会パルヨン)に参加した学生さんにインタビューしました。

−−−−この授業を選んだ理由を教えてください

まず、タイトルに惹かれました。私自身も韓国出身の外国人の女性なので、何か学ぶことや聞けることがあるのではないか、と。

日本に来て生活してみて、外国人や留学生について理解してくれているのは半分くらいで、あとの半分は無関心だということに気付いて。それが悪いとかではなくて、自分も母国にいたら海外の人を理解しようとわざわざ動いたりはしないと思います。だからこそ、外国人や留学生がもっと住みやすくなるには何が必要で、他人がどう感じているのかをこの授業を通して学べたら、と思い受講しました。

−−−−日本に来てから感じた違和感について教えてください。

今、私は一回生なので必修科目が沢山あって。チームで取り組む課題などで、自分が足を引っ張っていると感じることもあります。でもそこで、外国人だから仕方がない、と放っておかれることも多い。自分なりに努力をしても時間が足りなくてどうしても追いつけないこともあるし、逆に日本人の子たちも外国人と接する機会が少なくてどうしたらいいのかわからないっていうのもあると思います。ただ、外国人だからわからないよね、ってなるのではなく、もう少し説明して欲しいな、と思いますね。これは学校に限らず日常的に感じていることです。

母国での感覚、外国人としての違和感、どちらもわかるからこそ日本で働いている外国人の方たちはどんな環境で働いているのだろう、ということについても興味が湧きました。

−−−−プログラムについて詳しく教えてください。

精華大生は7人ほど参加していました。「外国人女性の会パルヨン」では、外国人女性の方と悩み相談や情報交換等を行いました。また、クリスマスイベントにボランティアとして参加して、ワークショップを通して日本の子どもたちと交流する機会もありました。

女性会の方たちは日本に住み、結婚したり働いたりしていて、アジア人だけでなく、英語圏の方もいました。同じ外国人だけど、住んでいる土地によって悩みが違ったのが印象的で、英語圏の方だと、故郷が遠くてなかなか帰省できず寂しいと言った悩みや、アジア圏出身だと、ちょっとした差別のようなものを経験されている方もいた。ただ、総じて言えるのは、もっと日本での生活を楽しく充実させるためにどうすればいいか、という悩みがほとんどでした。

−−−−この授業を通して何か学んだことはありますか?

まず、外国人女性が集まる会があったことに驚きました。とはいえ、そんなに活発に活動してはいないだろうって初めは思っていたのですが、実際に行ってみると、皆さん自分の悩みでもないのに真摯に向き合ってくれて、解決方法を一緒に考えてくれたりして、とても良い経験ができました。とても素晴らしい活動なので、世間的にもっと知られていって欲しいなと感じます。

また、途中参加させてもらったボランティアはとても有意義な体験となりました。自分は子どもが少し苦手で、子ども向けワークショップの担当になった時はどうしようか、と悩んでいたのですが、実際やってみると本当に楽しくて。困っている子を助けてあげることにとてもやりがいを感じたので、大学で教員免許をとって日本で先生をすることも将来的に視野に入れてみようと考えています。

Facebook
Twitter
Email